2025/02/13

終末期看護の学習を行いました!

 1月18日(土)に6名の奨学生で「笑って死ねる病院」という動画を見ました。少し驚いてしまうようなタイトルですが、石川県にある城北病院に密着した動画です。かなり前の映像でしたが、終末期患者の『最後の願い』をかなえようという病院の様子を学べる内容でした。
 死期が迫っていることを患者さんへ宣告した時に家族はどんなことをし、病院は何をしてあげられるのか、また、後期高齢者医療制度の導入や療養病床の削減など行政の影響を受けてしまう病院や患者さん、その家族にとってこの病院は地域の人たちのための医療のあり方を教えてくれました
 時代や環境が違いますが、現在も医療従事者や患者さん、ご家族によって様々な悩みがあります。その中で、これから看護師になる学生が「自分だったら何ができるのか」を考える大切な機会になりました。

🤎 🍫 💝 🤎 感想 🍫 💝 🤎  🍫 

・在宅療養を実現するには、家族の協力だけでなく医療従事者もどうすれば患者さんが笑顔になれるのかを考えることが必要だと必要だと分かりました。医療従事者は1人ではできないこともあるかもしれないけど、働く全ての人が一丸となることで患者さんの願いを実現できると感じました。
・実習の時はいつも個別性が大切だと言われ続け、個別性とはどのように知っていけばいいのか悩んでいました。私なりに常に患者さんのベッドサイドに行き「早く家に帰りたいこと」「最後に大好きな将棋を仲間とうつことができるか」「こんな身体(片麻痺)になってしまったけど帰ったら料理をしたい」などたくさんのお話を聞くことができました。少しでも信頼関係を築きその患者さんの望んでいることを実現できるような看護師になっていきたいと思います。在宅の実習で地域に根差した看護での患者さんやご家族の方の笑顔を見ることが多かったため、その人らしさを大切にして頑張りたいです。
・身近な親戚が亡くなったこともなく、実習でも終末期の患者さんと関わることはなかった私にとって、とても勉強になる動画でした。医師が2人目の肺がんの患者さんに対して「お迎えが来たね」と声をかけているところを見て、この人の今までの生き方を知っていたり、今の願いを叶えることができたからこそできる声がけだと思い、患者理解の重要性を改めて感じました。また、患者さんの願いを1つ1つ叶えるごとにご家族が涙しているシーンを見て、患者さんだけでなく、ご家族の悔いもないように一緒に看護していくのが終末期看護なのだと思いました。
・医療従事者側は終末期の患者に対して「希望を叶えたい」「笑顔で最期を迎えてほしい」という願いがありますが、国の制度はどんどん病院を経済的に苦しくしてしまうので医療従事者の患者に対する葛藤が生じていることが分かりました。肺がんの終末期の患者に対して「髪を切りたい」という希望や「姉に会いたい」という希望を1つ1つ叶えている様子を見て、私も患者の気持ちにより沿って希望をかなえる手伝いができる看護師になりたいと感じました。医療者側にとって大変なことがたくさんあると思いますが、全力で患者の最期が本人の望んだようにできる看護師になりたいと強く思った動画でした。
・昔も今も病院で最期を迎える人が多く、患者さんの本心としては自分が住んできた家で最期を迎えたいと思っている人が多くいると感じ、今後は在宅医療が少しずつ発展して、自分の最期を患者自身で選んで笑って迎えられることが1番いいと考えました。まだ在宅医療は人手も機能も不十分だと思うし、今後どんどん発展していくと思うので、地域と連携して環境を作っていけるようになればいいなと思いました。高齢化が進み、医療現場も高齢者が増えるからこそ、自分の家で笑って、家族と一緒に思い出をつくっていけるように医療者がサポートできればいいと考えました。