8/19(土)夏の医療講座「ケースカンファレンス」を開催しました
夏の医療講座「ケースカンファレンス」開催!
8月19日(土)東京健生病院にて夏の医療講座を開催しました。
今回の医療講座では、
「人間らしく生きることを支えるケアとは ~あるグループホーム入所者の事例から~」
というテーマでケースカンファレンスを実施。
当日の参加者は12名(看護学生6名、医学生1名、高校生5名)でした。
講師として当法人の介護福祉士と認知症看護認定看護師を招き、
認知症グループホームでの実際の事例を元にディスカッションを行いました。
介護への拒否が強いとある入所者さんと職員のかかわり方について
(1)職員の視点から
(2)入所者さんの家族の視点から
(3)入所者さん本人の視点から
という三つの視点から考え、意見を出し合いました。
活発に意見交流がなされ、
「『認知症の方も、相手の感情はわかる』と聞いたことがある。
自分が職員だったら、不安や恐怖を伝えないように笑顔で接したい」
「この方が自分の祖母だったら、職員に対する申し訳なさは感じる。
それでも、無理に押さえつけてのケアはしてほしくない」
「私が入所者さんだったら、放っておいてほしい。
無理に着替えや入浴させられるのは辛い、自分のペースで生活したい」
と、それぞれの立場になったときを想像しての意見が出されました。
2グループそれぞれから意見交流のまとめの発表をしてもらった後、
講師から「その後の対応・経過」について報告がされ、メッセージが送られました。
講師より
「私たちは日々時間に追われながらの業務で、安全に一日を終えることが目的になってしまい、
笑顔を忘れていると感じた。みなさんとの学びを現場に持ち帰り、職員と共有します!」
「認知症の方も表情は分かる。怖い顔で話しかけられたら怖いと感じる。笑顔を忘れないこと。
そして、できないことが増える一方、残された能力があることに気付くことが大切です」
参加者の感想
「自分では気づかなかったことや考えられなかったことが意見として出されて、
認知症についてや認知症を患った方への接し方を考える良い機会になりました」(看護学校2年生)
「みんなの話を聞いていると、事例の入所者さんの置かれている状況が
だんだん鮮明になってきて、たくさんアイデアが出て楽しかったです。
やっぱり『笑顔』が大切なんだなあと思いました」(高校1年生)