完全側臥位についての学習✏️
小豆沢病院に行ってきました!
5月17日(土)に奨学生会議で健康文化会の小豆沢病院に行ってきました!
5名の奨学生が参加し、小豆沢病院の概要や取り組み、小豆沢病院独自のマニュアルが作成されている「完全側臥位法」について学びました✏️
完全側臥位法とは、重力の作用で中~下咽頭の側壁に食塊が貯留しやすくなるように体幹側面を下にした姿勢で経口摂取をする方法です🛌🏻
嚥下前後の咽頭内を立体的に再現した透明モデル「トラピス」で咽頭内の流体の動きを見たり、嚥下している所を内視鏡で映した動画をみたりして、誤嚥の仕組みや誤嚥予防の考え方を理解しました💮
同じ民医連で働く仲間と交流できるいい機会となりました✨
☂️ 💧 ☂️ 💧 感想 ☂️ 💧 ☂️ 💧
・学校の授業で習った食事介助はファウラー位30°で食事をするのが一般的であったため、「完全側臥位法」と聞いて想像がつかなかったり、安全な方法なのだろうかと思ったりしました。講義を受けて、どのようなメカニズムなのか、なぜ安全なのかがわかり、新鮮で学びになりました。患者さん1人1人に合わせてどのような方法が安全か、なぜその方法が適切かを考えていけるようにしたいと思いました。
・「完全側臥位法」で食事をとることで、誤嚥を防ぐことができるということは非常に貴重な学びになりました。看護師さんが模型を使って説明してくださり、側臥位で食べることで、食塊が貯留し気道に流れ込むのを防止できるという原理を理解することができました。小豆沢病院の概要や取り組み(嚥下委員会)を知ることができ、同じ民医連の病院として今後も共に学んで行きたいという気持ちが強くなりました。
・学校の授業では食事介助について国試に出る部分を中心にしかやらなかったですが、「完全側臥位法」という方法を初めて聞き、新しい学びになりました。側臥位で食事を行うと考えたこともなく、食事しにくくないのかなと疑問に思いました。しかし、咽頭モデルや動画での嚥下内視鏡を見て、嚥下機能が低下していると特に水分だと肺に入りやすいことを理解でき、側臥位になることで空間に食べ物をためることができて誤嚥をしにくくなることが分かりました。
・「完全側臥位法」は、今まで30°ギャッジアップで食事介助してたことが当たり前だと思ってたのでとても驚きました。実際にこの食事法を行っている患者さんも最初は半信半疑でしたが自分に一番合っていると言っていたので、医療の場で患者さんの回復を促すうえでとても役立つ方法なのだと学びました。私は完全側臥位法がとてもいい方法であると感じましたが、食べることが患者自身の中でメリハリがつくのか、入院している間だけ完全側臥位法を実践するのか疑問に思いました。今、実践している病院は少ないが、完全側臥位法の効果が広まっていけば食事介助の正しい体勢が変わる可能性もあるなと思いました。
・食事介助の方法で寝たまま食べるなんて想像したこともなかったが、今回の講義を受けさせていただいて、“咽頭と食道口の位置を考えると仰臥位の方がむせやすいのでは“と介護士時代に感じていたのは間違いではなかったのだと思いました。しかし、寝ながら食べる方が安全とは思ってもみなかったので、新しい学びを得られたことに喜びを感じています。今の医学常識がくつがえることもあるので、常に新しい情報を得られるよう学びの姿勢を持ち続けたいと思います。